【書評】『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』
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人が抱えるほとんどの悩みは、
“自分でコントロールできないことを、無理やりコントロールしようとすること“
から生まれます。
その根本はズバリ “ないものねだり”。
特に、
「あの人みたいに気遣いができればいいのに」
「頭の回転が速くて羨ましい」
「ロジカルに考えられる人はそもそも頭の出来が違う・・・」
などと、他人の才能と比べてないものねだりをしてしまうことはありませんか?
今回の記事はそんなあなたの勝負所をズバリ言うわよ!(古っ)な本です。
以前記事にしました『転職の思考法』
キャリアや生き方に悩む全ママに捧ぐ!『転職の思考法/北野 唯我著』書評 - 女は知性。
も超天才作でしたがそれを超える!素晴らしい本!!!!
をご紹介いたします!
ではレツゴ!
天才・秀才・凡人
本書によると、才能には以下の3種類があります。
1.独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人
2.論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人
3.感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人
1が天才(創造性を軸に物事を動かす)
2が秀才(再現性を軸に物事を動かす)
3が凡人(共感性を軸に物事を動かす)
あなたはどのタイプでしたか?
これらはどのタイプが優れているか、というものではなく
実は程度の差はあれど全ての才能を皆が持っているものなのです。
より分かりやすい形では、
それぞれのタイプは考えることの主語が異なります。
1.主語を、人メインで語る人。凡人に多い。
2.主語を、組織やルールなどの、善悪で語る人。秀才に多い。
3.主語を、世界や真理など、超越した何かで語る人。天才に多い。
各タイプはこれらを軸にして考えます。
さぁ、どちらの要素が自分の多くを占めるかなんとなくイメージできましたでしょうか。
ちなみに3者の関係性はこんな感じです。
コミュニケーション取りづらっ!
組織で何か物事を推し進めたい時には相手の主語を理解し動くことが肝要ですが、
3タイプのうち2つに秀でた人を味方につけるというのも手です。
その人が橋渡し役になってくれるでしょう。
天才+秀才(天才の考えを理解できる秀才)=エリートスーパーマン
秀才+凡人(共感性の高い秀才)=最強の実行人
この人達がキーになります。
アイディアの創造性はどこではかる?
なるほど!と膝をうったのですが、
世に商品が広まるプロセスは
天才がアイディアを出す→秀才が商品を作る→凡人が広める
なのですが、
天才のアイディアの良さ、創造性はどうやって説明すれば良いのでしょう?
前例がないから、説明出来ないと思いませんか?
ところが、創造性は間接的に測れるそうなんです!
”凡人の「反発の量」”で!!!!
ここで私はキングコングの西野亮廣さんを思い出しました。
えんとつ町のプペルを全文無料公開したときのこと。
「無料で公開したら絵本作家が食っていけなくなる」
「本が売れなくなるに決まってる」
などと、炎上しました。
しかし結果大ヒット!
アンチが言うような事態にはなりませんでした。
新しいものが出た時、反発されるほど革新性が高いのです。
逆に、「それって大丈夫なの!?」という声があまり聞こえてこない場合
世にあるコンテンツの改善に留まり、
目新しくないので革新性が高くないと言えます。
広くて浅い反発 vs 狭くて深い支持
9:1~8:2 業界を覆すような破壊的なイノベーション
7:3~5:5 多くの人に使われるサービス
4:6~2:8 既存プロダクトの改善になりえる
天才はいわば”おばけが見える人”なので(普通の人が見えていないものが見える)、
普通の人からしたら「何言ってるのこの人」となるわけです。
「おばけなんて非科学的なものいるわけない」
と言ってシャットダウンするともう天才のアイディアは潰されてしまうわけです。
そこでシャットダウンさせずにのびのびやらせれば、
世紀の大発見(イノベーション)が生まれるかもしれませんよね。
これは天才タイプに限った話ではなく、
誰しもが自分の中に天才の才能を持っています。
新しいアイディアを思いついた時、
頭の中で、天才→秀才→凡人の三者が、順番にポコポコ出てきているんや。
君の中にいる『天才』が思いついたアイデアを、
社会的な基準やロジックで『良いか悪いか』を判断するのが、秀才や。
そして最後に『恥ずかしい』とか『周りからどう思われるか』と感情で判断する。
結果、やっぱりやめとこう、と凡人が出てきてしまう
才能を活かせないのは、才能があるかないかより前に『ストッパーとなる存在』を取り除くことのほうがはるかに大事なんや。
上の引用のように、何かいいアイディアを思いついたら
自分の中の秀才の声(ストッパー)を聞かずに
片っ端から実現させていくのが良いですね。
天才とは、”自分にあった武器”を手にした上で”ストッパー”を外した人間のこと
才能はその才能にあった『武器』があって初めて成り立つ
では、あなたの才能は何か。
どのように活かしていけば良いのか。
あなたの才能を最も表現しやすい方法、それが武器になります。
強みが生きる分野ですね。
創造性と相性のいい武器:アート、起業、エンジニアリング、文学、音楽、エンターテイメント
再現性と相性のいい武器:サイエンス、組織、ルール、マネジメント、数字、編集、書面、法律
共感性と相性のいい武器:言葉、マーケティング、SNS、写真、対話、地域
ただこれも、目的によって要所要所で武器を変えることも出来ます。
その時々で表現したい武器を使いましょうね。
因みに私は恐れ多くも天才タイプですので
サイエンスとか組織、ルールなんかの世界には固まりますw
ロジカルに攻められると惨敗します!説明できないから!
そんなこと考えないで生きていくのがいいんでしょうね・・・
仕事とは職種×フェーズである
そして、すごーーーく目からウロコだったのがこの箇所!
すべての仕事は、「作って、整えて、販売する」という三つの要素が絡んでいます。
創造性が強い人は、新規事業、新規開拓といった部署や会社のフェーズが合う。再現性が強い人は、管理部門、マネージャーなど、組織が拡大していたり、利益改善が必要とされる部署のフェーズが合う。
共感性の強い人は、営業、マーケティング、広報、人事など、多くの人に製品を広げる仕事のフェーズが合う。
職種によって大小はあれど、
どんな仕事にも大なり小なり実は
「創造性」と
「再現性」と
「共感性」が必要なのです。
そして、往々にして、
「仕事が楽しくない」でも「やりたいこともわからない」という人は、
このフェーズによるズレを認知していないのです。
それぐらいこの「フェーズのズレ」は、見落とされがちなものなのです。
なんだか、とても腑に落ちたんです。
「生み出す」「発掘」は好きだけど、広げるかにはあまり興味がなかった。
営業をやっていた頃も、新規開拓には一番燃えたけど、
既にあるものをそのまま継続するルーティン営業は全く燃えなかった。
組織改善・利益改善なんかもあまり興味がなかったな・・・・
そう思うと、天才タイプは常に新しいことに身を置き、
”飽き”てはいけない人種なんだなぁと思います・・・。それはそれで大変。
天才を殺す凡人まとめ
この記事を書くにあたって、
ハイライトした部分を抜き出していたのですが
ハイライトの多いこと多いこと!
他にも、イノベーションは”天才と飽き”から生まれる話や
各タイプごとにさらにどの軸で生きている人なのかの区分け、
異なる主語を持つ人たちをどうやって巻き込めばいいのか
などなど、
とにかく濃い!
1回では吸収しきれなかったので、
この考えが自分のものになるまで何度も繰り返して読みたい良書でした。
是非読んでみてください♪